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一蔵

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基本情報

特色 「ハレの日」を演出する和装事業とウエディング事業を展開 市場名 東証二部

事業内容(レポートより抜粋)

一蔵(いちくら 以下、同社)は、和装事業とウエディング事業を展開している。両事業は直接的な関係はない。しかし、「ハレ」の日を演出する事業であること、業界の商習慣や様式に挑む形で展開していること、サービスの内製化を図ることで利益率を上げる手法をとっていること等の共通点が見出せる。

和装事業では、委託販売という業界の商習慣によって生じた市場縮小のスパイラルを打破すべく、買い取り仕入によるビジネスモデルを確立した。在庫リスクを同社が負う代わりに、仕入価格を抑え、適正価格で商品を提供することで、消費者が和服を着る機会を増やすというモデルである。

和装事業の主な顧客は、振袖を着て成人式に参加する女性であり、「ハレ」の日の演出を基点に、日常づかいを促すことで、縮小する和装業界の中で成長してきた。

ウエディング事業では、現在3カ所のゲストハウスを運営している。最初のゲストハウスは00年に開業しており、ハウスウエディングのパイオニアとされるテイクアンドギヴ・ニーズ(4331東証一部)の設立(98年)とほぼ同時期であり、業界内での歴史は長い。本物志向のハードウェアと、ソフトウェアの内製化を特徴としている。

同社の事業は、和装事業とウエディング事業の2つのセグメントで構成されている。売上高は和装事業が全体の65.1%(16/3期)を占める一方、営業利益への貢献はウエディング事業の方が大きい。

(2016年12月09日時点)

沿革(レポートより抜粋)

代表取締役社長の河端義彦氏は、1983年に呉服小売のいちこし(現在は存在せず)に入社し、87年からは取締役を務めた。当時の和装業界は、小売から製造元に返品が可能な委託販売が主流であった。

こうした業界の中にあって、現金による買い取りによる仕入を行うことで、手頃な価格で和服を提供するビジネスモデルの確立を目指し、91年に、和服の販売を行う会社として、埼玉県に同社を設立した。なお、同社の社名は、明治維新で活躍した大久保利通公の青年時代の名前である一蔵(いちぞう)に由来する。

設立当初は職域販売を行っていたが、設立の翌92年には、催事場設営を行う子会社として有限会社アートディスプレイ(12年に本体に吸収合併)を設立し、展示会販売に切り替えた。職域販売からは撤退すると同時に、展示作業を内製化することによって利益体質化を図っていった。

95年に買収したオンディーヌは、元々、埼玉・大宮の好立地の商業施設でレストラン経営や呉服の販売などを行っていた。買収後に店舗を改装し、和服レンタルを行う設備を整えた。この改装により、同社にとって一号店となる「オンディーヌ&一蔵 大宮店」の出店に至った。

この後、販売は「一蔵」、レンタルは「オンディーヌ」のブランドで展開していくことになる。なお、オンディーヌは05年に本体に吸収合併されたが、両ブランドは、別の事業本部で運営されている。

00年にウエディングのゲストハウスの運営に進出した。和服の提供の先には写真撮影があり、着飾った姿を写真撮影する本格的な場所が必要と考えていたことが発端だが、同社にとっての最初のゲストハウスは、00年に大宮にオープンした英国式結婚式場「キャメロットヒルズ」となった。和服とは関係ない英国式の施設となったのは、河端社長が英国の建築物とその雰囲気に深く感銘を受けていたためである。その後、08年には名古屋に英国式結婚式場「グラストニア」が、13年には同じく名古屋に和魂洋才建築の「百花籠」が開設された。

07年から08年にかけて、事業領域が周辺に拡大する動きが見られた。
07年にはドレスのレンタル事業を行うことを目的とした子会社として、ヴィヴィアンブライズが設立された。ウエディング事業との関連を持たせながら、洋装にも展開し始める一歩となった。

一方、和装事業では、08年に京都に商品企画開発拠点を設けた後、産地直送のスタイルを前面に出す「銀座いち利」という店舗を新設した。和服の生産者サイドに直接関与できる体制への最初の一歩と言えよう。また、同じ08年には、着方教室の「いち瑠」を開始し、カジュアルに着物を着る人口の増加を図る動きを進めている。また、12年にはECサイトの「いち利モール」を開設し、販売チャネルを多様化させている。

(2016年12月09日時点)



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