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アトラ

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基本情報

特色 鍼灸接骨院業界向けに特化して経営支援サービスを展開する会社 市場名 東証一部

事業内容(レポートより抜粋)

アトラ(以下、同社)は、鍼灸接骨院の経営に関する支援サービスを展開する企業である。

国家資格に基づく鍼灸接骨院業界は、同じく国家資格に基づく医療業界と隣接する業界だが、医療業界が優先されてきた歴史的な背景により、施術内容など多くの制約を受けている。一方、法的制約のないリラクゼーション業界とは市場を取り合う競争関係にあり、両業界の狭間に置かれた形となっている。

鍼灸接骨院の経営は、療養費の収入によって支えられてきた。療養費とは、保険が適用できる一部の施術に関するもので、制度の上では、本来は、患者は施術所注1に対して費用の全額を支払い、その後に各自で保険請求をしなくてはならない。

ただし、実務上は、患者の手続きの負荷を減らす名目で、施術所に請求を委託し、その施術所が国や健康保険組合に療養費を請求する方式がとられている。そのため、患者は療養費についても、医療費における健康保険のように、自己負担分のみを施術所に支払うことになる(そのため、患者にとっては、医療費も療養費も同じもののように認識される)。

鍼灸接骨院業界内に目を向けると、規制緩和により00年代に国家試験の合格者数が大幅に増加し、就業者数や施術所数の増加という施術提供者の供給過剰の状況を引き起こしている。さらに、国民医療費の増大による財政圧迫の懸念から、施術所の収入の中心である療養費が抑制される傾向が強まっており、厳しい経営状況に置かれている施術所が多い。

同社の経営支援は、ITを活用した鍼灸接骨院経営の非効率な部分の改善、規模の拡大、療養費への依存度の低下という3点を主要コンセプトとし、鍼灸接骨院向けの経営支援のメニューを増やしてきた。なお、同社は「ほねつぎチェーン」というブランドで鍼灸接骨院のフランチャイズチェーンを運営しているが、それも支援メニューのひとつとして位置づけられている。

同社は、鍼灸接骨院支援事業の単一事業セグメントとしているが、顧客へ提供する支援内容により、売上高は6つに分類されている。15/12期においては全体の売上高の41.0%をフランチャイズチェーン運営の「ほねつぎチェーン」が占めていたが、16/12期は全体の45.7%を機材、消耗品販売が占めている。

(2017年5月12日時点)

沿革(レポートより抜粋)

代表取締役の久世 博之氏は、柔道整復師・鍼師・灸師の有資格者であり、接骨院を経営していた。03年に、数人とともに、各自が経営していた院を統合する形で株式会社トライニン(以下、トライニン)が設立され、久世氏はトライニンの取締役として経営に携わることとなった。

トライニンは、直営展開による接骨院の多店舗経営を志向していた。その過程で発生する院の運営に関する業務は当初、外部の代行サービス業者に委託していたが、それを内製化し、さらには、他の院の業務を請け負うようになった。こうした院の業務に関係するサービスの確立を担当していたのが、久世氏であった。

トライニンはあくまで接骨院の直営展開を行う企業であった。そのため、主に接骨院の開業支援に関する事業を展開するために、久世氏は05年に有限会社權左ヱ門(以下、權左ヱ門)を設立した。この權左ヱ門が、同社の前身となる。

權左ヱ門は開業支援のコンサルティングのほか、メーカーから直接仕入れた機材の販売を業務としていた。設立と同じ05年には、株式会社さくら介護グループから、近畿地域における介護事業フランチャイズチェーンの開設・運営支援事業を受託した。これは、接骨院の患者の高齢化を見込み、介護事業をパッケージ化して、接骨院とともに介護事業を展開する人を支援するサービスとして確立したものである。

翌06年、權左ヱ門は株式会社に組織変更し、現在のアトラ株式会社となった。

その後、トライニンの代表が退任するのを機に、同社は09年にトライニンを吸収合併した。これにより、接骨院の経営を支援する体制が整ったと言える。

当時、トライニンは約50の接骨院を直営で運営していたが、合併を機に、直営展開からフランチャイズ展開へ方針を転換した。ちょうどこの頃、業界では院数と資格者の増加を背景とした供給増の傾向が顕著になっており、接骨院のブランドチェーン化の動きを見込んだためである。そのため、直営店舗は順次売却していくとともに、「ほねつぎチェーン」のフランチャイズ展開を図ることとなった。翌10年には、「ほねつぎチェーン」1号店が大阪市平野区に開設された。

また、同社の事業のベースとなっている業務支援システム「A-COMS」は、合併後の09年より開発が始まり、翌10年に運営が開始された。このシステムの稼働により、FC店舗のオペレーションの効率化が進んだほか、アトラ請求サービスの展開へとつながっていった。

ほかに、現在の「ほねつぎアカデミー」に繋がる「ほねつぎ大学」の運営開始(09年)、鍼灸接骨院の口コミ・予約システムである「HONEY-STYLE」の運営開始(10年)、「ほねつぎ介護デイサービス」チェーン1号店開設(12年)と続き、鍼灸接骨院に対する支援のラインナップを充実させてきた。 同社は16年6月23日に東証一部に市場変更した。

(2017年5月12日時点)

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