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ホリスティック企業レポート(無料アナリストレポート)

ロックオン

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アナリストレポート

基本情報

特色 ネット広告効果測定システムとECサイト構築オープンソースソフトのトップ企業 市場名 東証マザーズ

事業内容(レポートより抜粋)

ロックオン(以下、同社)は、ネット広告の効果測定を主体とするマーケティング支援サービス(マーケティングプラットフォーム事業、以下、MPF事業)と、ECサイト構築と協力企業との提携による関連サービスの提供(商流プラットフォーム事業、以下、SPF事業)を企業や個人事業主に提供するBtoB型のネットサービス企業である。

同社は、販売代理店やEC関連サービスを展開する協力会社(オフィシャルパートナー)などの企業との協業にとどまらず、ソフトウェア技術を有する個人を組織化し、ECサイト構築でオープンソースソフトウェアの開発コミュニティの組織化に成功した実績を持つ。外部リソースの有効活用によるユニークな事業展開が同社の最大の特徴と言えよう。

少数精鋭主義を謳っていた同社の単体従業員数は、10/9期末の42人に対して、15/9期末においても56人と毎期小幅な増加にとどまっていたが、ここに来て業容拡大を目指して積極採用に踏み切った結果、16/9期末には72人に急増した。ベトナムの開発子会社を含めた連結従業員数も、15/9期末の71人から98人へと大幅に増加した。

同社の事業の柱は04年にサービス提供を開始したインターネット広告の効果測定システム「AD EBiS(以下、アドエビス)」である。アドエビスはPCやスマートフォンなどに表示されるネット広告のインプレッション数や、クリック数、コンバージョン数などを測定し、広告の投資効率を分析することができる。

また、同社はその後、広告代理店のSEM運用業務を支援するリスティング広告自動最適化システム「THREe(スリー)」の販売も開始し、ネット広告分野における提供サービスを拡充している。

同社では、こうしたネット広告を出稿する広告主と広告代理店に向けて、アドエビスとTHREeを提供する事業をMPF事業と名付けている(16/9期売上高構成比66.6%)。

同事業では、ネット広告の『効果測定(アドエビス)』から『最適化』、『買付・入稿(THREe)』に至る一連の業務をプラットフォーム上で完結するモデルとなっており、マーケティングオートメーションに必要な3要素を提供している。

(2017年6月30日時点)

沿革(レポートより抜粋)

同社は、01年6月に兵庫県尼崎市おいて、現社長の岩田進氏が関西学院大学商学部在学中に、ホームページ制作を目的に、有限会社ロックオン(03年に株式会社に組織変更)を設立したことで誕生した。

岩田社長は、大学時代にアルバイト先だった赤字の飲食店をオーナーから譲り受け、悪戦苦闘しながら経営力を培うなど異色な経歴を持つ。

外食産業で競争優位に立つのは困難と判断した岩田氏は、ネットワークエンジニアの技術を独学で身に着けるなど、当時、勃興期だったインターネットを活用して独自プロダクトを提供する競争力のある会社の設立を目指した。

しかしながら、最初からオリジナルなプロダクトを開発する資金や人材は確保できなかったため、独自プロダクトを開発できる組織造りを行うことを意図した社長は、ウェブサイトの受託開発を創業事業として選択した。

同社は当初からウェブサイトを制作した際、どのくらいサイトへの訪問回数が増え、実際の成果に繋がったのかを調べるアクセス解析も行っていた。最初は外部のアクセス解析ツールを使用していたが、満足するものが見当たらなかったため、自社で解析ツールの開発に取り組んだ。

出来上がった解析ツールで分析した結果、顧客に高く評価され、ウェブサイトの受託開発ビジネスにおける差別化に成功したが、受託開発会社としての地位に甘んずることなく、自社開発プロダクト会社として生きる道を目指し、解析ツールのブラッシュアップを進めた。その結果、04年7月にインターネット広告の効果測定システム「EBiS」(現ADEBiS )として、SaaS方式で幅広い広告主や広告代理店へのサービス提供を開始した。

同社は単なるウェブサイト制作会社では他社と差別化できないと考えて、創業初期からEC構築の受託開発を事業の柱としていたが、顧客のコストが嵩むため、事業の将来性に課題を抱えていたようだ。オリジナルで柔軟性の高いECショップを低価格で提供する仕組みを探していた同社は、海外で普及しつつあったEC構築用のオープンソースソフトウェアに注目した。

オープンソースは利用者の自己責任が強く求められる手法であるため、決済や物流のアライアンスパートナーに加えて、ソースコードを書き換えて利用者が提供したいサービスにカスタマイズするインテグレートパートナーも紹介することで利用者に安心感と利便性を与える仕組みを構築し、EC-CUBEというサービス名で06年に発表した。

サービス開始当初は、ネットショップ初心者の利用が多かったが、アライアンスパートナーの拡充や機能の強化を継続した結果、大規模業者の利用実績も出てきている。

アドエビスでネット広告の広告主や広告代理店との取引を開始した同社は、当時急成長していたSEM運用業務が広告代理店の人手による運用が限界に近づいていると感じていたが、欧米では運用業務を自動化するツール(自動入札ツール)が登場していることに注目していた。そこで同社でもリスティング広告自動入札システムの開発に取り組んだところ完成したのが、アドエビスAutoBidだった。

アドエビスAutoBidには人手のようなきめ細かい対応力が不足していたため、同社では更なる改良に取り組んだ結果、アドエビスや媒体側に蓄積されている膨大なビッグデータを独自の最適化エンジンにより解析、広告の自動出稿を行い、更には自動入稿までを行う広告運用プラットフォーム(THREe)の販売をSaaS方式で12年に開始した(13年にアドエビスAutoBidとサービスを統合)。

(2016年1月15日時点)



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